さすらい人幻想曲

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京都の紅葉2017②真如堂(真正極楽寺)

金戒光明寺を後にして、真如堂に向かった。正式には真正極楽寺という。比叡山ゆかりの名刹で、この地が、仏法に由来する極楽の地であるとして、真正極楽寺と名付けられた。真如堂は、紅葉シーズンは相当な人出となるが、それでも永観堂などと比べるとずいぶん空いていて、さらに平日なので、写真に人を入らないようにすることも簡単だった。

境内に足を踏み入れると、さすが紅葉の名所だけあって、色が違う、紅葉の本数が違う。秋の風情がある。とくに逆光から紅葉越しに臨む三重塔の光景は最高だった。思えば、この景色を15年以上前にも見て、感嘆したものだった。下から見上げる三重塔に紅葉が重なり、燃えるような光景だった。その頃はフィルムカメラの『ニコンF100』を使っていた。

本堂。提灯に「真如堂」と書かれている。本堂には「女性を救う」という伝承のある『頷きの弥陀』・阿弥陀如来が祀られている。真如堂は、応仁の乱で焼失する。その後、江戸時代に再建され、現在に至る。

境内を飾る彩り豊かな紅葉が美しい。

完全に見頃というわけではなく、こちらも金戒光明寺と同じく、あと1週間もあれば紅葉の盛りだっただろう。しかしこればかりは縁。来週は休みがない。緑から黄色、黄色から朱色という、様々な段階の紅葉を見ることができたことを一期一会として、帰路に着いた。

◆今回の撮影に使用したカメラ